WarcraftⅠ -4- 第一次大戦争1
みなさん、こんにちは!サニーミルクです。
前回はワークラフト1の時期から約一万年前におきた
「古代の戦争」について説明しました。
いろいろと詳細が抜けていた、というか説明がガバガバ過ぎた、というか…。
…申し訳ありません(泣
さて、気を取り直して!
今回からはいよいよワークラフト1のメインストーリーである
第一次大戦争について語ってみようと思います。
しかし、やはり物語というものには「役者」がそろわなければいけませんね。
それで、「ワークラフト1」の主人公の一人であり、
第一次大戦争の原因となったオーク族(Orc)の話を
やってみようと思います。それでは、始まります!
(因みに、ワークラフト1はかなり昔のゲームであったため、
現在の設定とはかなり違うところがあります。
このコラムは、WoWの時点で変更された設定に基づいているということを
いまさらですが、申し上げます)
3-1.ドレネイの起源とオークの堕落
これは、サルゲラスが灼熱の軍勢を創設し、勢力を拡張していたころの話です。
宇宙のどこかには、アルガス(Argus)という惑星があります。
そこに住んでいるのはエレダル(Eredar)という、とても平和な種族です。
エレダルにはキルゼデン(Kil’jaeden)、アキモンド(Archimond)、
ベレン(Velen)という三人の指導者がいて、彼らの指導のより
なんの心配もなく暮らしていました。
しかし、サルゲラスがアルガスを見つけてから、全てが狂い始めました。
そこに住んでいる種族を堕落させ、自分の奴隷にしようとしたサルゲラスは、
種族を率いる三人に声をかけました。
ほとんどのエレダルは彼の「強大な力を与える」という誘惑にまけ、
堕落してしまい、キルゼデンとアキモンドも彼の奴隷になってしまいました。
ですが、ベレンは予言の能力を持っていて、アルガスと同属の
絶望的な未来を先に見たので、サルゲラスの提案を拒否し、
彼の誘惑に負けなかった一部のエレダルをつれて逃げました。
(このときベレンを助けてくれた存在がナール(Naaru)という
種族の一人であるクウレ(K’ure)でした)
その後、ベレンはエレダルという種族の名前をすて、
自分たちを「追放されし者」という意味のアルガス語である
ドレネイ(Daenei)と名乗ることになりました。
(サルゲラスの誘惑に負けなかったベレンは、今もドレネイを率いています)
一方、兄弟同様の仲だったベレンに逃げられてしまったキルゼデンは
彼に裏切られたと思い込み、自らの手で彼を始末することにし、
宇宙の果てまでベレンとドレネイを追い回りました。
宇宙船に乗ってキルゼデンの追撃から逃げ回っていたベレンとドレネイたちは
ある日、オークという種族が住んでいる惑星に不時着しました。
地上に降りたベレンらはあの惑星をドレノア(Draenor)と名づけ、
オークと大して衝突もせず、平和に暮らしました。
しかし、キルゼデンは諦めませんでした。
とうとうドレノアを見つけ出したキルゼデンはそこで一緒に住んでいるオークを発見し、
彼らのリーダーであったネルジュル(Nel’Zhul)に接近します。
(ワークラフト2の時点のネルジュル)
キルゼデンはオークの先祖に化けて偽りの幻影を彼にみせ、
オークの惑星に住み着いているドレネイに対抗するために
黒魔術を受け入れべきだと言いました。
初めはその幻影を信じ、オークたちにウォーロックの
黒魔術を覚えさせていたネルジュルでしたが、
あの邪悪な魔法を受け入れたオークたちが
みるみる凶暴になるのをみて「これは違う」と思い、幻影の教えを拒みました。
言うことを聞かないオークはもういらないと思ったキルゼデンは
彼の意思を束縛し、ネルジュルの弟子であったグルダン(Gul’dan)に接近します。
もともと力に飢えていたグルダンは、生まれつきの魔法の才能のおかげで
見習いシャーマンから強力なウォーロックになり、師匠の実権を奪い取ります。
そして「闇の議会」(Shadow Council)を創設した彼は
ゆるく結ばれていたオークの部族(Clan)を統一し、
"破壊者"ブラックハンド(Blackhand The Destroyer)を
名ばかりの大族長として推戴しました。
(闇の議会の旗。最初のオークホード(Orc Horde)を裏で操っていた組織です)
オーク社会を裏で牛耳るようになったグルダンは、自分のボスであったキルゼデンの命令により
オークたちを堕落させることにしました。
灼熱の軍勢の副官の一人であるマンノロス(Mannnoroth)と契約したグルダンは、
彼の血を受け取り、たくさんのオークたちに飲ませました。
グルダンによって最初に血を飲んだオークは「戦唄の民族」(Warsong clan)の
リーダーであったグロムマッシュ=ヘルスクリーム(Grommash Hellscream)でした。
誰よりも戦に飢えていたグロムは世の中の主になるという言葉にだまされ、
マンノロスの血を飲んでしまったわけです。
「飲むのだヘルスクリーム。運命を手に入れるのだ。汝らはこの世のあるじになるだろう」
(ドレノアの将軍(Warlords of Draenor)のシネマティックムービーから)
彼に次いで多くのオークたちは血を飲み、もともと褐色だった皮膚が邪悪な力によって
緑色を帯びるようになりました。悪魔の血によって汚染されたオークは発狂し始め、
心の奥から湧き上がる怒りを抑えきれなくなりました。
そして、ドレネイ虐殺がはじまったのです。
戦争は始まり、ドレノアにいるたくさんのドレネイたちが死にました。
数はもちろん、悪魔の血によって堕落したオークたちはほぼ無敵でしたので、
ドレネイたちはまた逃げなければならなくなりました。
そして虐殺が続いている中、グルダンは「アゼロス」という惑星を侵攻しろ、
という灼熱の軍勢からの命令を受けます。
次回:人間、エルフ、そしてトロール